簡単にできる幼児教育に興味津々のあめの(@happinissta) です、こんにちは!
人間の脳は5歳までに8割が完成すると言われています。
うちの息子君はちょうど2歳になったばかり。今からでも簡単にできる働きかけに良さそうな本を読んでまとめてみました。
簡単な目次
「5歳までにやっておきたい本当にかしこい脳の育て方」茂木健一郎著
有名な脳科学者の茂木健一郎さんが書いたコチラの本。
この本で茂木さんが子どもの脳の土台作りにとってもっとも重要なことは
「0歳から5歳までの間に、できるだけドーパミンを出せるようになること」だと書いています。
ドーパミンは脳内の神経伝達物質で、嬉しいことや楽しいことがあると分泌されることから「脳内報酬」とも呼ばれています。-「本当にかしこい脳の育て方」より
このドーパミンが出やすい脳にするためのサイクルを親が作ってあげることが重要とのこと。
本を読んで、ポイントを5つにまとめました。
①子どもの「やりたい!」を邪魔しない
子どもは大人から見ると危なっかしい行動を取るので、すぐに「ダメ!」と言いたくなりませんか?私はそうです。
でも、ドーパミンを出す脳の回路は「不確実なことをワクワクドキドキしながら体験する」ことでもっとも強化されます。
0~5歳の子どもにとってはだいたい何でも初めてのことなので、あまり神経質になりすぎずに子どもに「はじめて」や「ワクワクドキドキ」のドーパミン体験にチャレンジさせてあげることが大切だそうです。
また、何でも子どもに選ばせることも重要。何を食べたいのか、どの服を着るかというような日常の些細なこともできるだけ子どもに自分で選ばせましょう。
大人になると意思決定する機会に多く直面するので、「自分の意志で選んで決める」トレーニングを幼少期から積んでおくことが大切です。
②五感を刺激する
「学びたい」という意識を持つには、好奇心が必須。
茂木さんはこの本で「好奇心を育てるには五感をまんべんなく刺激してあげることがもっとも効果的」と述べています。
五感を感じる脳の回路も五歳までにほとんど完成するので乳幼児期に五感を刺激してあげることが大切です。
感覚別に五感を刺激する方法をまとめました。
聴覚・触覚
もっとも子どもに安らぎを与えるのは両親の声。
「楽しい」「心地いい」という状態の時に好奇心は育つので、笑顔で優しい口調でたくさん話しかけてあげることが大切です。
また、できる限り子供と密着しながらスキンシップを取ることで子どもは安心して機嫌が良くなるので、脳が育ちやすい環境が整います。手をつないだり、アイコンタクトを取るだけでも全然違うそうです。
視覚・嗅覚
視覚を鍛えると子どもがインプットできる情報量が一気に増えるので好奇心旺盛な子供に育っていきます。
色の濃淡がハッキリした洋服を着せてあげたり、オモチャを上下左右に動かして目で追わせたり、散歩で外の景色を見せてあげたりするのが効果的です。
嗅覚を鍛えるには、実際に様々なにおいに接する機会を作るのが一番。
自然の草花のにおいや食べ物のにおいをたくさん嗅がせてあげましょう。
味覚
「食事」は、脳の発達に非常に大切だと茂木先生は書いています。
成長に必要な栄養素をしっかり取ることとよく咀嚼することで脳神経の発達を促すホルモンが分泌されます。
また、「はじめての体験」によってドーパミンは分泌されるので色々なものを食べさせてあげることで「はじめて〇〇を食べる」という「はじめて」をたくさん経験でき、当然ドーパミンも出ます。
食べ慣れた食材もキャラ弁でサプライズしてあげることで脳に刺激を与えられるそうなんですが…
③褒めてあげる
ちょっとしたことを見つけて褒めるだけで自己承認欲求が満たされて、子どもの脳にはドーパミンが分泌されます。
「褒めて伸ばす」とはよく言われることではありますが、具体的な褒め方が書いてあるのが参考になりました。
子どもを褒める時は評価してあげたい行動の直後にすかさず褒めることが大事!とのこと。
また、「いつもかわいいね」「今日もあなたが元気で嬉しい」など無条件に褒めてあげることも必要だそうです。
④学びの手助けをしてあげる
子どもの「なぜ?」の連発に付き合いきれない!というパパやママは多いと思いますが、茂木さんは「なぜ?」と聞かれたらできるだけていねいに説明してあげて、もし難しければ「自分で調べてごらん」と好奇心を刺激してあげることが大切と書いています。
「知りたい」という欲求を引き出して、それを邪魔しないこと。
子どもの「なぜ?」「どうして?」を突き詰めた先に、子供の才能がどこにあるのかがぼんやりと分かってきます。
これは本の中でも推奨されている「アクティブ・ラーニング」にも繋がり、興味のあることを見つけ、それを掘り下げて自分から進んで学ぶ姿勢を育てます。
たまには質問返しで、逆に「なぜこれが好きなの?」と聞いてあげるのも効果的だそうです。
そして図鑑が常に近くにあることも学びの手助けになるそうです。
うちではAmazonで人気のこの図鑑を買いました。
⑤アウトプット力を付ける
海外では人前で自分を表現することが身につくパフォーマンス教育が浸透しています。
「TED」というイベントでは、世界に名だたる経営者やクリエイターたちの素晴らしいプレゼンテーションを見ることができます。
世界的には今、全ての人にパフォーマンス力が求められています。
日本でもユーチューバーが人気なのもその傾向の表れですよね。今後大学入試で「自分の個性をどのようにパフォーマンスできるか?」が重視される可能性も大いにあります。
そしてパフォーマンス力を磨くには、アウトプット力を付けることが重要になってきます。
お絵描きや、自分でお話を作ったり歌ったり踊ったりするのもアウトプットのひとつ。
子どもが急に人前でそれを始めても、なるべく邪魔しないことが大切だそうです。
茂木さんは、保育園や幼稚園のお遊戯会や学芸会にあるような「人前で何かを演じる」ことを通じて子どもはパフォーマンス力とアウトプット力を磨くと書いています。
家でも●●ごっこを始めたら付き合ってあげるといいですね。
ゆるくやりたい私が個人的に気に入った箇所
さて、ここからは番外編なのですが、本の中にはゆるめに幼児教育がしたいズボラな私が「ありがたい!」と思う箇所がいくつかありました。
・家の中が散らかっていることは脳の成長に必須
・DVDを見せてはいけない、ではなくて同じDVDを見せるよりは違う種類をたくさん見せる方が良い
・オモチャ遊びは飽きてからが勝負
【これなら楽に子どもの頭が良くなる?】DHAは胎児期から授乳期、赤ちゃんの「学ぶ力」に有効
誰しも一度は聞いたことのある「魚を食べると頭が良くなる」というフレーズ。
これは、魚というより「DHA」がポイントだということが各国の研究で判明しています。
この記事が少しでもお役に立てますように。
最後までお読みいただきありがとうございます!